化粧をするときや洗顔後に鏡をみると、「こんなところにシミができている!」とショックを受けます。
結婚して子供ができると、どうしても子育てが優先されて、自分のことは後回しになってしまい、スキンケアもしないといけないと思っていても、簡単になってしまいます。
だから、シミやくすみを消したいと思って、ちょっと高い美白化粧品を買って使い続けているけど、
効果を感じられないのはなぜ?
と思って、できてしまったシミを化粧品で消すことができるのか調べてみました。
できたシミは化粧品で消えるの?
どうしてシミができるの?
- 日焼けや摩擦、刺激によりメラニン色素が生成される
- 肌はターンオーバーによって生まれ変わるので、できてしまったメラニンは剥がれ落ちる
- しかし、加齢やストレス・ホルモンバランスの変化によって乱れてしまうと・・
- メラニン色素が蓄積し、色素沈着を起こすとシミに!!
美白化粧品は・・
メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ効果がある美白有効成分が配合された化粧品をさし、厚生労働省が認める医薬部外品になります。
美白有効成分には
- アルブチン
- コウジ酸
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
- リノール酸S
- 4MSK
などあり、様々な美白効果がありますが、メラニンの生成に重要なチロシナーゼという酵素に働きかけてメラニン生成を抑える作用があります。
しかしながら、美白化粧品を使ってもすぐにシミを消すことはできません。
シミ取りができる成分
シミ取りができる成分として知られているのは【ハイドロキノン】と【トレチノイン】ですよね。
それぞれの働きとリスクについてまとめます。
ハイドロキノン
働き
ハイドロキノンは、肌の漂白剤と呼ばれるほど、シミの改善に効果があると言われています。
シミの元になるメラニンは、メラノサイトという細胞によって作られ、それが持つ「チロシナーゼ」という酵素の働きで、メラニンが黒色に変化したのがシミになります。
ハイドロキノンは、この「チロシナーゼ」の働きを阻害するので、肌に塗ることでメラニンが黒くなるのを抑制されしてシミが薄くなっていきます。
化粧品に含まれるハイドロキノンは2%までと厚生労働省により決められています。
リスク
強い紫外線を浴びると、シミが濃くなる場合があるので、ハイドロキノン配合の化粧品を使用した時は、日焼け止めを塗りましょう。
トレチノイン
働き
トレチノインは、ビタミンA(レチノール)誘導体で、皮膚のターンオーバーを促進し、シミの元になっているメラニンを排出します。
また、シワの改善にも効果があり、皮脂腺の機能を低下させる作用もあるため、ニキビ治療にも効果があると言われています。
このように、お肌の悩みを取り除いてくれるトレチノインですが、効果が強いため、市販の化粧品に配合することは禁止されています。
トレチノインを使用したいときは、皮膚科で処方してもらうか、個人輸入するしかありません。
ちなみに、アメリカでは、シワやニキビの治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されています。
リスク
トレチノインは、長期で使用すると耐性ができるため、一定の休止期間が必要です。
また、多量に摂取すると催奇形性(さいきけいせい)があるため、妊娠中や妊娠の可能性のある方は使用できません。
美白化粧品の効果は表皮まで
シミを薄くするために、美白化粧品を使っている人は多いけど、あくまでもシミを予防するための化粧品であり、シミを薄くしたり、消したりする効果は期待できません。
効果が期待できないのはなぜ?
それは
配合率が低く
濃度不足だから!
皮膚科では、
- ハイドロキノン:4%濃度
- トレチノイン:0.05%濃度
で、シミ治療が行われることが多く、できたシミに対するアプローチ力が違います。
市販の化粧品に含まれているハイドロキノンは最大2%、よく見ると1%以下のものも多くあり、その効果は角質層までです。
ポイント
美白化粧品の効果は「角質層」まで!
角質層までにしか浸透しない美白化粧品は、基底層にあるメラノサイトまでは届かず、毎日の肌ケアで皮膚の奥(真皮)にあるシミへの効果はあまり期待出来ません。
肌の角質層はどの位置?
肌は、表皮・真皮・皮下組織から成り立っていて、表皮は4つの層(角質層・顆粒層・有棘(ゆうきょく)層・基底層)に分かれています。
角質層は、肌表面の層のことです。
シミの原因となるメラニンは、表皮の一番下の基底層にあるメラノサイトで生成され、ターンオーバーによってメラニンが排出され、少しずつ色が薄くなったり、目立たなくなったりしていきます。
お肌のターンオーバーの働きが、綺麗なお肌を維持するのに大切なことですが、年齢を重ねるとターンオーバーが乱れて、シミが排出されてしまいます。
化粧品はメーキャップ効果だけ
美白化粧品には、シミを隠して肌を白く見せるメーキャップ効果はあります。
美白ファンデーションを塗るだけでも随分違いますが、できれば全く無い状態にしたいと思うのが女心です。
- スポットでハイカバーする『コンシーラー』
- シミやくすみをカバーしながら土台を作る『化粧下地』
- 自然にシミを隠す『ファンデーション』
など、シミの様々な特徴に合わせて、化粧品のアイテムを使い分けることでシミを目立たなくするから、重ねて厚塗り感がでちゃうのよね。
だから、自分のシミに合ったカバー力抜群のファンデーションと、シミに強いアイテムを見つけて、薄塗りでもシミを隠せると化粧も楽になります。
これ以上、シミを増やさない・濃くしない方法
若いうちは、新陳代謝が活発に行われるため、シミが残ることはほとんどないけど、年齢と共に肌のターンオーバーが乱れ、期間が長くなるとシミが排出されないまま蓄積されるようになります。
蓄積されたシミは、なかなか消すことが出来ないし、くすみの原因にもなるので、日頃から気を付けておく必要があると、40代になってから気付いても遅いけどね。
でも、これ以上、シミを増やさない、濃くしないように予防することも大切なことです。
紫外線から肌を守る
シミの一番の大敵は「紫外線」です。
紫外線を浴びるとメラニンが生成されてシミの原因になるし、肌への負担が大きいので、日焼け止めやUVカットの帽子や服装で、紫外線から肌を守る必要があります。
夏の時期だけではなく、秋冬も紫外線は出ているので、寒い季節も紫外線対策は抜かり無く行う必要があります。
睡眠の質を上げる
寝不足が続くと細胞の代謝が乱れ、シミ・くすみ・色素沈着など、肌荒れの原因になります。
睡眠時間は、7時間以上取るのが大切だと言われていて、さらに質の良い睡眠を取るためのポイントがあります。
良質の睡眠を導く5つのポイント
- 6~7時間以上の睡眠を取る
- 眠り始めの3時間は深く眠れるようにする
- 寝る前はスマホやパソコン、テレビは見ない(交感神経が活発になるのを防ぐ)
- 食事や飲酒は寝る2~3時間前に済ませておく(胃腸が活発に動くのを防ぐ)
- 寝る前30分前に入浴を済ませておく(体温を下げることで深い眠りに入る)
しっかりと睡眠が確保できれば、ターンオーバーが正常に働き、メラニンが排出しやすくなり、シミ予防につながります。
食生活を改善する
食生活が乱れると肌にも悪影響を及ぼします。
ビタミンは、美肌に欠かせない栄養素でシミ対策にも効果を発揮するので、野菜や果物は積極的に食べるといいです。
どの野菜や果物が、どんな肌の悩みの対策になるか紹介しますね。
ビタミンC
【メラニンの生成を抑え、抗酸化作用がある】
レモン・アセロラ・パプリカ・ピーマン・キウィ・ブロッコリー、ほうれん草など
ビタミンE
【肌のターンオーバーを助ける】
かぼちゃ・うなぎ・アボカド・ナッツ類など
ビタミンA
【新陳代謝アップ、乾燥肌の改善に役立つ】
うなぎ・レバー・モロヘイヤなど
リコピン
【抗酸化作用がある】
トマト、スイカなど
バランスの良い食事と睡眠、規則正しい生活を送ることは美肌にはもちろん、体の健康維持にも大切です。
シミ対策のポイント
体の内側(栄養と睡眠)と外側のケア(日焼け止め)で紫外線対策する!!
即効性はありませんが、毎日続けることでシミ対策に繋がるはずです。
まとめ
化粧品を買うとき、美白成分が入っているものが気になるよね。
特に【ハイドロキノン】は、気になるお肌の悩みを解消できると思って使っているけど、結果、薄くなっていないように思うのは私だけではないと思います。
でも、使わないよりは使ったほうが良いという気持ちからシミ対策化粧品を使っています。
色々と調べてみたら、美白成分を角質層より奥まで浸透できそうな方法は、微粒子化・ナノ化している成分で、イオン導入器を使うことで、より浸透力が高まり、シミを薄くすることができそうです。